ChatGPTでは、FreeとGoの対象ユーザーに広告が表示される場合があります。一方、Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduは広告なしです。無料版でも広告をなくす選択肢がありますが、メッセージ数や利用できる機能が減ります。
この記事では、OpenAIが2026年10月21日に発表した広告提供国の拡大を基に、日本での状況、広告が表示される場所、消し方、パーソナライズに使われる情報、広告主へ共有されない情報を整理します。
確認日:2026年10月22日
結論|日本の広告主は利用可能、利用者への表示は段階展開
OpenAIは2026年10月21日、ChatGPT Adsを26か国追加し、提供範囲を計89か国へ広げたと発表しました。公式のAds Manager提供国一覧では、日本は広告主がセルフサービスで広告を出稿できる国として「Available」です。
ただし、広告主向けAds Managerが日本で使えることと、日本のすべてのChatGPT利用者へ広告が表示済みであることは別です。利用者向け公式ヘルプは、Free・Goの対象者へ一部地域から段階展開し、対象なら製品内で案内するとしています。
| 確認したいこと | 2026年10月22日時点 |
|---|---|
| 日本から広告を出稿できるか | Ads Managerの提供国一覧で日本は利用可能 |
| 日本のFree全員に表示されるか | 一律表示とは確認できない。対象者へ段階展開 |
| 広告が出るプラン | Free・Goで表示される場合がある |
| 広告が出ないプラン | Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu |
| 18歳未満 | 該当すると判定されたアカウントには表示しない |
ChatGPT広告とは
ChatGPTの回答とは別に表示される有料広告です。広告には広告主名、ロゴ、見出し、説明、リンク先、画像が含まれ、スポンサー表示によって通常の回答と区別されます。
基本形式は回答の下に表示される広告です。画像生成中に、同じ広告主の複数画像を表示する形式もテストされています。画像生成が終わると、その広告は消えると案内されています。
OpenAIは、広告システムと回答を生成するモデルは別であり、広告主は回答の内容や順位を変更できないと説明しています。広告が表示されても、その商品をOpenAIが推奨していることにはなりません。
広告が表示されるプラン
| プラン | 広告 | 主な選択肢 |
|---|---|---|
| Free | 対象地域・対象者で表示される場合 | 広告付き、制限付き広告なし、有料プランを選ぶ |
| Go | 表示される場合 | Plus・Proへの変更を検討 |
| Plus | 表示なし | そのまま広告なし |
| Pro | 表示なし | そのまま広告なし |
| Business・Enterprise・Edu | 表示なし | 組織の契約と設定に従う |
プランごとの料金と機能はChatGPT料金プラン比較、無料版からPlusへ変更する判断材料はChatGPT無料版とPlusの違いで確認できます。
ChatGPTの広告を消す4つの方法
1.表示中の広告だけを非表示にする
広告の3点メニューから「広告を非表示」を選びます。不適切、危険、誤解を招く内容だと思う場合は「広告を報告」を選べます。これは個別広告への操作で、今後の広告すべてを止める設定ではありません。
2.一時チャットを使う
OpenAIは、一時チャットには広告を表示しないと案内しています。一時チャットは履歴へ残らず、メモリを作成・更新せず、モデル改善にも使われません。ただし安全目的で最大30日保持される場合があります。
3.Freeの広告なしオプションへ切り替える
対象地域のFreeでは、「設定」→「広告の管理」→「広告なしにプランを変更」から、広告なしの無料オプションを選べます。この場合、1日あたりのメッセージ上限が下がり、画像生成やDeep researchなど一部ツールを使えなくなる場合があります。
広告の管理が見当たらない場合は、アプリを最新版にしたうえで段階展開を待ちます。対象地域・対象アカウントでなければ、設定項目自体が表示されないことがあります。
4.PlusまたはProへ変更する
広告をなくしつつFreeの広告なしオプションより多い利用枠や機能が必要なら、広告が表示されないPlusまたはProを比較します。広告を消すことだけでなく、使うモデル、ファイル、調査、画像、利用上限まで含めて判断してください。
パーソナライズをオフにしても広告は消えない
「広告のパーソナライズをオフ」と「広告なし」は別の設定です。パーソナライズをオフにすると、過去のチャット、メモリ、広告履歴などを広告選定へ使わなくなりますが、現在のチャット内容に関連する広告は表示される場合があります。
- ChatGPTの設定を開く
- 「広告の管理」を選ぶ
- 広告のパーソナライズをオフにする
- 必要に応じて「過去のチャットとメモリ」もオフにする
- 広告履歴・トピックを確認し、不要なら広告データを削除する
広告データを削除すると広告選定に使われなくなり、データは最大30日後にサーバーから削除されます。チャット自体の削除やモデル改善設定は別です。違いはChatGPTのデータ利用・履歴設定で整理しています。
広告選定に使われる情報・広告主へ渡る情報
| 情報 | 広告選定への利用 | 広告主への共有 |
|---|---|---|
| 現在のチャット内容 | 文脈や意図を考慮する場合 | 会話本文は共有しない |
| おおまかな場所・言語 | 広告の言語や関連性に利用する場合 | 正確な位置・IPは共有しない |
| 過去のチャット・メモリ | パーソナライズ有効時に利用する場合 | 履歴・メモリは共有しない |
| 広告の表示・クリック | 広告履歴や関連性に利用する場合 | 集計された表示・クリック等を共有 |
| 氏名・メール・機微情報 | 広告主へ渡す情報ではない | 共有しない |
「広告に現在の会話が使われる」と「広告主が会話を読める」は同じではありません。OpenAIは、会話やメモリを広告主へ渡さず、ユーザーデータを販売しないと説明しています。
学習利用をオフにすれば広告も止まる?
止まりません。「すべての人のためにモデルを改善する」は、会話をモデル改善へ使うかを管理する設定です。広告のパーソナライズや広告なしオプションは別の管理項目です。
- モデル改善:設定の「データコントロール」で管理
- メモリ:設定の「パーソナライズ」で管理
- 広告:設定の「広告の管理」で管理
- 一時チャット:履歴・メモリ・モデル改善・広告を避けたい会話で使う
設定を一つ切り替えただけで、ほかの保存・学習・広告設定まで変わったと考えないことが重要です。
センシティブな会話にも広告が出る?
OpenAIは、個人の健康、メンタルヘルス、政治などセンシティブな話題の近くへ広告を表示しないと案内しています。政治広告も現時点では認めていません。
医療・金融など規制対象分野の広告主は、厳しい資格条件を満たせば出稿できる場合があります。ただし広告は有料掲載であり、回答や商品への推奨とは別です。重要な判断では広告先の運営者、料金、条件、リスクを自分で確認してください。
日本の企業はChatGPTへ広告を出せる?
OpenAIのAds Manager提供国一覧では、日本に所在し請求を受ける法人はセルフサービスを利用可能です。広告キャンペーンでは、表示、クリック、対応するコンバージョンを目的に設定でき、インプレッションまたは有効クリックを基準とする課金方式が案内されています。
ただし、Ads Managerのアカウント作成と利用可能状態は別です。審査、広告ポリシー、請求設定、ランディングページ、対象地域などを確認する必要があります。この記事は利用者向けの広告設定を中心にしており、広告運用の成果や費用対効果を保証するものではありません。
2026年の主な時系列
- 2月9日:米国のFree・Goで広告テストを開始
- 8月18日:欧州で提供地域を拡大
- 9月23日:東南アジアと台湾へ拡大
- 10月21日:26か国を追加し、計89か国へ拡大
今後も対象国、広告形式、目的、購入方法、測定機能は変わる予定です。設定画面や表示条件が変わった場合は、この記事も公式情報に合わせて更新します。
よくある質問
Plusへ変更しないと広告を消せませんか?
いいえ。対象地域のFreeでは、利用上限と一部機能を減らす広告なしオプションがあります。一時チャットにも広告は表示されません。
広告のパーソナライズを切れば表示されませんか?
表示される場合があります。過去のチャットやメモリを使った選定は止められますが、現在の会話の文脈に基づく広告は残ります。
ChatGPTの回答は広告主に有利になりますか?
OpenAIは、広告は回答とは別のシステムで、広告主が回答を形成・順位付け・変更できないと説明しています。
広告主にチャット内容が送られますか?
OpenAIは、チャット、履歴、メモリ、氏名、メール、正確な位置、IPアドレス、機微情報を広告主へ共有しないとしています。広告主には表示回数やクリック数などの集計レポートが提供されます。
公式情報
- OpenAI:ChatGPT Adsを26か国へ追加
- OpenAIヘルプ:ChatGPTでの広告
- OpenAIヘルプ:Ads Manager提供国
- OpenAIヘルプ:ChatGPT広告の基本
- OpenAIヘルプ:ChatGPTのデータコントロール
まとめ
ChatGPT広告はFree・Goの対象者へ表示される場合があり、Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduは広告なしです。日本は広告主向けAds Managerの提供国ですが、日本のすべての利用者へ一斉に表示されたとは確認できません。
広告を避けるには、個別広告の非表示、一時チャット、Freeの制限付き広告なしオプション、Plus・Proへの変更があります。広告パーソナライズをオフにしても広告そのものは消えません。会話のモデル改善、メモリ、広告設定を分けて確認してください。

