Gemini Notebook(旧NotebookLM)へ追加したファイル、質問、生成物は、通常は基盤AIモデルの直接学習に使われません。ただし個人アカウントでフィードバックを送ると、ソースや質問、回答、生成物を含む関連内容が収集され、人が確認する場合があります。Google Workspaceでは扱いが異なります。
確認日:2026年10月1日。Google公式のプライバシー説明を基に、個人アカウントとWorkspaceの違い、Geminiアプリ連携、共有、削除、社内資料を扱う際の注意点を整理します。機能全体はGemini Notebookの概要、操作はGemini Notebookの使い方をご覧ください。
結論:学習利用はアカウントと操作で分かれる
| 利用状況 | Google公式の説明 | 注意点 |
|---|---|---|
| 個人アカウントの通常利用 | 追加ファイル、生成物、チャット履歴は基盤AIモデルの直接学習に使われない | 安全性・不正防止・技術問題への対応で処理される場合がある |
| 個人アカウントでフィードバック送信 | 関連する質問、ソース、アップロード、回答、生成物などを製品改善に使用 | 人による確認と、アカウントから切り離した状態で最長3年の保持があり得る |
| 対象のWorkspace / Education | アップロード、質問、モデル回答は人が確認せず、AIモデル学習に使わない | 組織の契約、管理者設定、共有規程を確認 |
| Geminiアプリでノートと会話 | ソースファイルは直接学習に使われない | Gemini側のチャットはKeep Activity設定とGemini Appsの条件で扱われる |
個人利用でも、サービス提供、同期、保存、安全性確保のための処理は行われます。機密情報を無条件に入れてよいという意味ではありません。
個人アカウント:フィードバック送信時に注意
高評価・低評価などのフィードバックを送ると、問題の確認に必要な関連内容が収集されます。公式ヘルプが例示する範囲には、次が含まれます。
- 質問やカスタマイズ指示
- 追加したソース、アップロードしたファイル
- チャット、音声解説、動画解説、レポート、マインドマップなどの出力
- ノートブックの文脈に含めたGeminiのチャット
- フィードバックと関連データ
Googleは、訓練を受けたチームが確認する場合があり、確認前にフィードバックをGoogleアカウントから切り離す対策を取ると説明しています。確認済みフィードバックと関連内容は、アカウントから切り離された状態で最長3年間保持される場合があります。
機密情報や個人情報を含むノートブックでは、安易にフィードバックを送らないことが重要です。送る必要がある場合も、対象となる文脈を先に確認してください。
Workspace:業務向け保護が適用される
対象のGoogle WorkspaceまたはWorkspace for Educationでは、アップロード、質問、モデルの回答は人による確認に使われず、生成AIモデルの学習にも使われないと案内されています。Gemini Notebookは対象環境でWorkspaceのコアサービスとして扱われ、組織の契約と管理者設定が適用されます。
| 確認項目 | 個人アカウント | 対象Workspace |
|---|---|---|
| 適用条件 | Google利用規約とプライバシーポリシー | Google CloudまたはEducationの契約条件 |
| 人による確認 | フィードバック送信時に行われる場合がある | アップロード、質問、回答はフィードバック時も人が確認しない |
| AIモデル学習 | 通常は直接学習に使わない。フィードバック時は改善に使用 | 生成AIモデルの学習に使わない |
| 管理 | 本人が共有や削除を管理 | 管理者が利用可否、共有、保持などを管理できる |
ただし、Googleドライブのファイルをソースへ追加すると、Gemini Notebook側にコピーまたはキャッシュされます。公式のWorkspace Privacy Hubは、Gemini Notebook内のデータへ組織のデータリージョン設定が適用されないと説明しています。組織の規程と必要なコンプライアンス要件を管理者へ確認してください。
Workspaceの対象プランと料金はGoogle Workspaceの料金・Gemini比較、Gemini Notebookの上限はGemini Notebookの料金・上限比較で整理しています。
Geminiアプリとの連携は別条件も確認する
個人アカウントでは、Gemini NotebookのノートがGeminiアプリにも表示され、名前、ソース、カスタム指示などが同期されます。ただしデータの扱いはすべて一つではありません。
- ソースファイル:基盤となる生成AIモデルの直接学習には使われない
- Gemini Notebook内のチャット:Notebookのプライバシー条件で扱われる
- Geminiアプリでノートと行うチャット:Keep Activity設定とGemini Apps Privacy Noticeに従う
- Keep Activityをオフ・Gemini Apps Activityを削除:Gemini Notebook内のデータまで削除されるわけではない
Geminiアプリ側のデータ利用設定を確認したい場合は、Geminiの学習利用・履歴・一時チャット設定を参照してください。
共有するとソースも見られる可能性がある
共有時は「閲覧者」と「編集者」の権限を選びます。閲覧者は共有されたソース文書やノートを閲覧でき、編集者はソースやノートの追加・削除、再共有もできます。
- 「チャット表示」は画面を簡略化する機能で、元ソースや生成物へのアクセスを完全に取り消す仕組みではない
- 「リンクを知っている全員」を選ぶと、リンクを受け取ったGoogleアカウント利用者がアクセスできる
- 公開共有を無効にして「制限付き」へ戻すと、以前の公開リンクから新たにアクセスできなくなる
- 書き出したGoogleドキュメントやスプレッドシートには、ノートブックの共有権限が自動で引き継がれない
- Play Booksをソースに含むノートなど、公開共有できない条件がある
共有前に「見せたい回答」だけでなく、ソース一覧、元資料、生成物、共有相手が再共有できる権限まで確認してください。
削除すると何が消えるか
| 操作 | 結果 |
|---|---|
| Gemini Notebookでノートを削除 | ノートブックと、その中のソースを削除 |
| Gemini連携済みノートを削除 | ノートは削除されるが、Geminiの会話はGemini側の通常チャット一覧へ戻る |
| Gemini Apps Activityを削除 | Geminiアプリ側の対象履歴を削除するが、Gemini Notebook内のデータは別に残る |
| 公開共有を停止 | 以前の公開リンクからのアクセスを停止 |
| 書き出した文書を削除 | 書き出し先のファイル操作。元ノートブックとは別に管理 |
アップロード前の安全確認
- 資料を外部AIサービスへ入力する権限があるか
- 氏名、住所、連絡先、顧客情報、未公開情報を削除・匿名化できるか
- 会社や学校の規程で、個人アカウントへの持ち出しが禁止されていないか
- フィードバック送信、共有、公開リンクが必要か
- 閲覧者・編集者・管理者の権限が適切か
- 削除時にGeminiアプリ側や書き出し先も確認したか
- AIの回答や生成物を原典と照合したか
よくある質問
PDFを入れるとAI学習に使われますか?
通常のGemini Notebook利用では、追加したファイルは基盤AIモデルの直接学習に使われないと案内されています。ただし個人アカウントでフィードバックを送ると、関連するアップロード内容が確認・改善に使われる場合があります。
Workspaceなら機密情報を何でも入れてよいですか?
いいえ。Workspaceの保護があっても、社内規程、アクセス権、データリージョン、契約、法令上の要件を満たす必要があります。管理者へ確認してください。
Geminiの履歴を削除すればノートも消えますか?
消えません。Gemini Apps ActivityとGemini Notebookのデータは別に管理されます。ノートブックはGemini Notebook側で削除します。
チャット表示で共有すればソースは見えませんか?
完全なアクセス制限にはなりません。公式ヘルプは、閲覧者がチャット表示以外からソースや生成物へ移動できる可能性があると注意しています。
公式情報
- Gemini Notebookのプライバシーと利用規約
- Geminiアプリのノートブック
- 仕事・学校用アカウントで使う
- ノートブックの作成と共有
- 公開ノートブックを使う
- Google Workspace生成AI Privacy Hub
まとめ
Gemini Notebookの追加ファイルやチャットは、通常は基盤AIモデルの直接学習に使われません。ただし個人アカウントのフィードバック送信、Geminiアプリ側での会話、共有・公開、削除はそれぞれ条件が異なります。
個人情報や機密情報を入れる前に、アカウント種別、入力権限、共有範囲、フィードバック、削除先を確認してください。業務利用では個人アカウントへ持ち出さず、対象のWorkspace環境と組織管理者のルールを優先します。

